発売日:2009年
ついに東風谷早苗(風神録5ボス)が自機に搭載され、ますます勢いを増す主人公組に喝を入れるかのごとく解き放たれる鬼畜弾幕と謎のベントラーシステム。
紺珠伝を除けば歴代で最高難易度と謳う人も多い東方きっての問題作品。
難易度早見表
難易度は体感です。
☆☆☆☆★・・・簡単。因みに東方に簡単な作品はありません。
☆☆☆★★・・・ギリギリBGMを聴きながらプレイできるレベル。楽しい。
☆☆★★★・・・BGM?流れてたっけ?
☆★★★★・・・イライライライラ(無言)
★★★★★・・・二度とやるかこんなゲーム(エンドレス)←ココ!
物語のあらすじ
土はぬかるみ、氷で覆われた大地から有象無象が目覚める。
幻想郷を覆った僅かな雪は、この冬目覚めた地霊達を封じ込め、
さらに妖精達の動きを鈍らせるのに十分だった。その穏やかな眠り
の季節も終わりを告げようとしている。博麗神社。人里離れた辺境の地に建つ神社である。
博麗神社の巫女、博麗霊夢は森に住む魔法使いから不思議な噂を
耳にした。
その噂とは、雲の切れ目に不思議な船が空を飛んでいるのが目撃
されている、と言うことだった。その船は何かを探すかのように雲の間を回遊しているらしい。
一体、その船の正体は何なのか。目的は何なのか。
霊夢達の興味は尽きなかった。何となくお宝の匂いがしたので。東方星蓮船 ~ Undefined Fantastic Object.
突如現れた空飛ぶ宝船と、それを追う主人公たち。
船は一体どこへ向かっているか、そして周りに飛んでいる謎の円盤の正体は・・・?
何一つ手がかりの無いまま、彼女たちは星のように空を駆け巡ります。
キャラ紹介
1面ボス:ナズーリン
二つ名:ダウザーの小さな大将
能力:探し物を探し当てる程度の能力
妖怪鼠。ダウジングでいつも何かを探しています。ハハッ!!
見た目は幼いですが、頭はキレる小さな賢将。
探し物をするときは、手持ちのダウジングロッドやペンダント、加えて子分のネズミなどを使役して探しているようです。
ナズーリンのテーマです。
ボスっぽい曲でしょ? 見た目はともかく。
昔自分が入っているこたつの中に、ネズミが入ってきた事がある。
噛まれた事もある。血が止まらなくなって小学校休んだなぁ。
ネズミは実際強いし、危ないよ。見た目はともかく。(出典:東方星蓮船 Music Roomより)
エレキギターの程よい緊張感と楽しげなメロディが特徴的な曲です。
ザ・1面ボスの曲みたいな。とにかくシンプルでかっこかわいい・・・。
1面なんてスナック感覚ですよ。先は長いんだから。
2面ボス:多々良小傘(たたら こがさ)
二つ名:愉快な忘れ傘
能力:人間を驚かす程度の能力
唐傘おばけ。ちなみに傘も本体の一つです。
人を驚かして「心を食べる」妖怪。ただ幻想郷は肝が座った人が多いので、いつもお腹を空かしています。
今作のストーリーとは唯一関係のない野良妖怪で、ある意味東方で一番の正統派妖怪でもあります。
星蓮船以降にも登場することが多く、今では鍛冶屋で生計を立てている設定が使いされ、主人公の武器を修理したらその武器で退治されたり、普通に遊んでいるところを鬼に吹き飛ばされたりと、なかなかヘビーな生活を送っています。
詰まるところ愛されキャラです。
多々良 小傘のテーマです。
傘って、一生のうちに何本買っちゃうんだろうか。
電車に置き忘れたり、出先での突然の雨にビニール傘を買ったり。
それはともかく、楽しげなのに急に気分が落ち込んだりするという
勝手な唐傘お化けのイメージで作りました。(出典:東方星蓮船 Music Roomより)
終始漂う小物感というか、子供感というか、気ままな曲ですね。
なんだか愛おしさすら感じてしまいます。
メロディが少し切ないからでしょうか。ほっとけない曲です。
3面ボス:雲居一輪(くもい いちりん)・雲山(うんざん)
二つ名:守り守られし大輪
能力:入道を使う程度の能力
尼さんみたいだけど妖怪。妖怪入道(雲山)を使ってぶん殴ってくる。弾幕ゲームだって言ってんじゃん。
尼さんの格好はコスプレではなく、実際に命蓮寺という寺で修行僧をしています。今までは日本の神道がメインでしたが、ついに仏教が参入した記念すべきキャラです。
実は元人間。人間の少女時代に、当時人間を襲っていた雲山を退治し、人間に負けた雲山はそのショックと、少女の毅然とした態度に感銘を受け、一生彼女に付き従うことを誓いました。そこから何百年と過ごす内にいつの間にか「入道使い」という妖怪になっていました。
攻撃のスタイルは、手に持っている輪っかが雲山の腕とリンクするような形で攻撃してきます。画面が雲山で埋まるので、最初は面食らいますよ。
東方原曲 星蓮船 3面ボス雲居 一輪&雲山 時代親父とハイカラ少女
雲居 一輪&雲山のテーマです。
楽しいキャラだったので、曲も楽しげで古くさい感じにしました。
馬鹿っぽかったり、時折センチになったり素敵です。
雲山は雲で出来ていますので、同時に二人以上出てきても同時に
腕が四本出てきても気にする必要はありません。眼力フラッシュ!(出典:東方星蓮船 Music Roomより)
星蓮船の曲は正統派が多めですね。まさにゲームのBGMっぽい曲。
ゲームのBGMはイントロが命だと思っているのですが、まさにこの曲はイントロ曲。イントロと気合い。
親父相手に小手先は不要なのです。
4面ボス:村紗水蜜(むらさ みなみつ)
二つ名:水難事故の念縛霊
能力:水難事故を引き起こす程度の能力
宝船(聖輦船)の幽霊船長。アンカーぶん投げ姉さん。
主人公たちが追いかけていた宝船なのに、いざ着いたら宝を持っているのは主人公たちという不思議な状況になります。
簡単なネタバレをすると、星蓮船のメンバーはとある人物を復活させるために、飛倉の破片というものを探していて、偶然にもその宝を主人公たちが持っていたため、奪い取ろうと戦いを挑んできたというわけです。
彼女の能力は文字通り水難事故を引き起こす能力で、船を沈没させるのはもちろん、川で釣りをしている人や、家でお風呂に入っている人まで、水に関する事故ならなんでも引き起こせる悪い子。
村紗 水蜜のテーマです。
よく沈没する事で有名な舟幽霊の船長です。
曲はキャプテンってイメージで作ったので、無駄に格好良いです。
しかしみんなムラサって呼ぶけど、ムラサのは妖怪の名前なので
実は名前で呼ばれていないというオチが。(出典:東方星蓮船 Music Roomより)
名前が曲名になっている珍しい曲第2弾。
明るく元気な曲かと思ったら、意外にも切ないリフレインが心地いいです。
弾幕ではアンカーぶん投げてきたりと、基本豪快な弾幕を展開してきますが、
一応幽霊でもあるので、透明になって耐久型の弾幕を展開したりと、地味に面倒臭い相手です。
5面ボス:寅丸星(とらまる しょう)
二つ名:毘沙門天の弟子
能力:財宝が集まる程度の能力
毘沙門天の化身。みんなのトラウマ「へにょりレーザー」の使い手。
彼女も他のメンバーと同じく、とある人物を復活させるために今回のストーリーに一枚噛んでいる一人。ナズーリンとは主従関係でもあります。
その復活の鍵となるのが、主人公たちが集めていた飛倉の欠片(主人公たちにはなぜかUFOに見えている)と、彼女が持っている宝塔です。
初対面なのに「おら、その欠片(UFO)寄越せよ」と言わんばかりに詰め寄ってきます。ヤクザです。
因みに、もう一つの鍵である宝塔は、部下のナズーリンに探させていました。今まで何やってたんですかねコイツ。
虎丸 星のテーマです。
静かに強い感じを出しました。後半のボスっぽい感じ。
恐怖というより、威厳があるという感じです。
しかし、くるんくるんレーザー怖い。
アレは高い反射神経を要する老体キラーだ。(出典:東方星蓮船 Music Roomより)
強敵にこそ許されたBGM。武神と呼ばれるに相応しい威圧感があります。
そして期待を裏切ることなく弾幕も一級品。めちゃくちゃに強い。
少しでも気をぬくと、ヘにょりレーザーで焼き殺されます。
挑戦する前には目薬をさしておきましょう。
6面ボス:聖白蓮(ひじり びゃくれん)
二つ名:封印された大魔法使い
能力:魔法を使う程度の能力
魔界に封印されていた大魔法使い。絶対平等主義者。魔法(物理)。
大昔に人間によって封印された僧侶兼魔法使いであり、魔法によって半永遠の命を手に入れているので人間ではないです。
彼女がなぜ封印されていたのか↓今回の話のあらまし的なものをまとめたので、興味ある方は読んでみてください。
人、妖怪、神、仏、全てを平等に扱う絶対平等主義者で、その昔、妖怪との共存を唱えたら、周りの人間に悪魔扱いされてしまい、魔界に封印されてしまいました。その時、一緒に地底に封印された妖怪が雲居一輪(3面ボス)と村紗水蜜(4面ボス)です。(ナズーリンと寅丸星は封印されませんでした。)
魔界に聖、地底に雲居、村紗が封印されて数百年。地底にとある出来事が起こります。
そう、それが前回の地霊殿で起きた間欠泉の騒ぎです。間欠泉が湧き上がったと同時に、様々な地底の妖怪や怨霊やらが復活しましたが、その時に彼女たちもちゃっかり復活し、封印されずに地上にいた寅丸星とナズーリンと合流し、聖の復活のために動いていたというわけです。
聖は元々僧侶なので、この異変が解決した後は地上に命蓮寺というお寺を建て(正確には宝船をそのまま使った)、人間も妖怪もやってくるお寺の住職をしています。
能力の魔法を使うというのは、文字通りの意味ですが、彼女は主に身体強化の魔法を使います。肉弾戦大好き。
ちなみにバイクにも乗れる。
東方原曲 星蓮船 6面ボス聖白蓮 感情の摩天楼 ~ Cosmic Mind
聖 白蓮のテーマです。
静かな心音からいきなり世界は開ける感じにしました。
疲れにくいラスボスの曲です、多分。
全体的に和風でメロディアスに、サビはまるでみんなで歌っている
かのようなメロディにしました。人間、感情むき出しでGO!(出典:東方星蓮船 Music Roomより)
いいメロディ=いい曲。いいね?
「戦い」の雰囲気が全くしないところがミソです。当然、彼女は全てを愛しているのだから。
悲しいことに彼女まで辿り着けたことが1回しか無いので、どれくらい強いのか分からないのですが、優しそうな顔しているからきっと弾幕も優しいんでしょうね(すっとぼけ)
EXボス:封獣ぬえ(ほうじゅう ぬえ)
二つ名:未確認幻想飛行少女
能力:正体を判らなくする程度の能力
鵺の妖怪。今回のUFO騒ぎの元凶。
前回の間欠泉の騒ぎでどさくさに紛れて飛び出してきた妖怪の一人です。
「正体を分からなくする能力」で星蓮船のメンバーが集めていた欠片をUFOに変えていた張本人。
因みに、その対象を以前から認知していたものには、その効果は発揮されません。(つまり、主人公たちは欠片の存在を知らなかったのでUFOに見えていたが、星蓮船のメンバーは欠片を認知していたので、今まで通り欠片に見えていた。)
こいつのせいで話が死ぬほどややこしくなったし、ゲームの難易度も異常に上がりました。しかも行為の理由が「ムラサ達が何をしようとしているのかは知らないけど、失敗したら楽しいな」
絶対に許さん。
封獣 ぬえのテーマです。
激しく妖怪妖怪した曲です。
古風で和風な恐怖と哀愁を漂わせた曲にしました。
いかにもエキストラボスって感じになってるかな。
割と一発録音でアドリブだらけだったりするのもエキストラっぽい。(出典:東方星蓮船 Music Roomより)
初めて聞いた時は「これオーエンの曲に似てるなあ」って思いましたが・・・今聞いてもやっぱり似てますね。
同じエキストラだし、一発録音みたいだから似たようなフレーズが出来るのは仕方ないっちゃ仕方ないんですがね。
まあ、U.Nオーエンの衝撃には叶わないかな。好きな曲ではあるんですけどね。
初心者おすすめポイント
今回は地霊殿のキャラを紹介していきましたが、最後に地霊殿の個人的なおすすめポイントを挙げたいと思います。
1つは「絵が可愛い」
→原作で描かれるキャラのことを俗に「ZUN絵」と呼びますが、星蓮船のZUN絵は他作品と比べてとにかく可愛いです。可愛いは正義。
2つは「早苗さんがいる」
→早苗さんがいる・・・自機に早苗さんがいる!
サナラーにはたまらないっすね。
総評
Win版七作目にあたる東方星蓮船ですが、初心者にはオススメできないです。
弾幕の難易度もそうですが、とにかくベントラーシステムが厄介すぎる。
弾幕をよける技術の前に、うまくUFOを回収する技術を身につけなければならないので、正直初心者には荷が重いと思います。
どうしても早苗さんが使いたいというなら止めませんが・・・。
他作品のキャラークターが知りたい方は下の記事をご覧ください。
それでは