発売日:2013年
前作から2年の時を経た作品ということもあり、音楽、弾幕ともに完成度が高い。また、ゲームシステムのシンプル化が採用されたおかげで、ストレスなくゲームを楽しむことができる。咲夜さんも自機に返り咲いたとなったら、これはもうやるしかない。
難易度早見表
難易度は体感です。
☆☆☆☆★・・・簡単。因みに東方に簡単な作品はありません。
☆☆☆★★・・・ギリギリBGMを聴きながらプレイできるレベル。楽しい。
☆☆★★★・・・BGM?流れてたっけ?⇦ココ!
☆★★★★・・・イライライライラ(無言)
★★★★★・・・二度とやるかこんなゲーム(エンドレス)
物語のあらすじ
暴れる妖怪騒ぎはあちこちで起こっていた。
勝手に動き出す道具も散見される。
一体何が起こっているのだろうか。
霊夢達にも、暴れている妖怪達にも判らない。次第に不安の雲が空を覆い始めていた。
強い風に軋む巨大建造物の音。
幻想郷に不協和音が鳴り響いた。
東方輝針城 ~ Double Dealing Character.
暴れる三下妖怪。
突然動き出す道具。
そして凶暴化する主人公たち。
理性を持って異変を解決するのか、それとも本能のままに妖怪をなぎ倒すのかはあなた次第です。
キャラ紹介
1面ボス:わかさぎ姫
二つ名:淡水に棲む人魚
能力:水中だと力が増す程度の能力
人魚。淡水にもいたんですね。
普段は大人しく虫も殺せないような性格なのですが、とあるキッカケにより凶暴化。主人公に襲い掛かります。
水の中なら強いらしいですが、弾幕戦は空中で行うのであまり意味がないです。かわいそう。
わかさぎ姫のテーマです。
水中なら腕に自信がある人魚ですが、残念ながら幻想郷は
陸地の方が多いのです。
本気さを感じないかるーい感じの戦闘曲にしました。
天ぷら大好きです。
(出典:東方輝針城 Music Roomより)
エレキギター主旋のバリバリ戦闘曲です。
過去作の1面ボスはゆる〜い曲が多めでしたが、今作は敵が割と本気で襲いかかってくるので、BGMも激しめなものが多いです。
まあ雑魚ですが。
2面ボス:赤蛮奇(せきばんき)
二つ名:ろくろ首の怪奇
能力:頭を飛ばせる程度の能力
ろくろ首。伸びるタイプじゃなくて外れるタイプの。
普段はマントで首の部分を隠してます。
能力は「ろくろ首」というより、「飛頭蛮(通称:飛ぶ生首)」という中国の妖怪の似ています。
普段は、人里で人間に紛れて大人しく暮らしていますが、わかさぎ姫同様、とある出来事により凶暴化し、主人公たちに襲い掛かります。
赤蛮奇のテーマです。
ろくろ首って、首が伸びるんだか頭が飛ぶんだか
よく判らないですよね。
でも首が飛んでいるときに体を動かすと、元に
戻れなくなるみたいですよ?
(出典:東方輝針城 Music Roomより)
またまたエレキギター曲!!!ロックだぜ!!!
いつの時代だって反骨精神はエレキで刻むと決まっているのです。
何故かって?ロックだからさ(?)。
3面ボス:今泉影狼(いまいずみ かげろう)
二つ名:竹林のルーガルー
能力:満月の夜に狼に変身する程度の能力
普段は迷いの竹林で暮らしています。
能力で満月の夜に狼に変身して毛深くなってしまうので、普段から長めの衣服で肌を覆い隠しています。
ちなみに変身する狼のモチーフはニホンオオカミだそうです。日本版狼人間といった所ですね。
彼女も普段は大人しいのですが、前の2体同様、とある出来事から凶暴化し主人公に襲い掛かります。
今泉 影狼のテーマです。
中ボスっぽい感じを出しまくってみました。
まぁ3面ですしね。ちなみに満月は本物ですので彼女も変身できます。
(出典:東方輝針城 Music Roomより)
強そう。若干狂気じみた曲調もクール。
狼に変身して画面上を縦横無尽に駆け巡ります。
個人的に3面ボスの中で一番強いです。
4面ボスA:九十九弁々(つくも べんべん)
二つ名:古びた琵琶の付喪神
能力:自ら音を発して演奏できる程度の能力
琵琶の付喪神。九十九姉妹の姉の方。影が薄い。
妖々夢以来の楽器系ボスですね。
楽器系ボスの共通点として、弾幕が音符だったり休符だったりを飛ばしてくるのですが、彼女はプラス五線譜も飛ばしてくるので、画面上が楽譜になります。
彼女は元々ただの楽器でしたが、とある出来事により付喪神と化し、例のごとく凶暴化。道具が天下を取る時代、下克上などとのたうち回り主人公に勝負を挑みます。
個人的には苦手な相手ですね。五線譜レーザーがしんどい。
4面ボスB:九十九八橋(つくも やつはし)
二つ名:古びた琴の付喪神
能力:自ら音を発して演奏できる程度の能力
琴の付喪神。九十九姉妹の妹の方。やっぱり影が薄い。
姉の弁々とだいたい同じです。
・・・特に書くことが無い!
九十九 弁々 九十九 八橋のテーマです。
もっとベタな伝統的な和風の曲にしようかとも思ったのですが、
曲の技巧だけ走ってしまうとゲームの雰囲気が滅茶苦茶になるので
グッとこらえました。
でも何とかそれっぽくしたけど琵琶の音源が無くてしょんぼりです。
(出典:東方輝針城 Music Roomより)
エレクトリック和風アクション!テンション爆上げベイベー!
時折刻まれる金属音が曲に良い締まりを与えてますね。
ただやっぱり琵琶の音欲しかったですね・・・。無いから仕方ないのですが。
5面ボス:鬼人 正邪(きじん せいじゃ)
二つ名:逆襲のあまのじゃく
能力:何でもひっくり返す程度の能力
天邪鬼の妖怪。今回の異変の首謀者。
今の平和な幻想郷をひっくり返すといういたずらっ子の頂点に位置する妖怪です。
ただ彼女の力だけではどうしようも無かったので、とある人物(6面ボス)に目をつけ、そいつを唆かす事によって、今回の「普段は大人しい妖怪や道具たちが凶暴化する」という異変を起こす事に成功しました。
能力によって、相手と自分の位置を反対にされたり、自分のコントロールキーを左右上下逆にされたりと、かなり厄介な能力を使ってきます。酔います。
鬼人 正邪のテーマです。
極めて小物臭のする妖怪をイメージして曲を作りました。
結果、何だかやんちゃな曲に……まあボスっぽいノリで楽しいよね。
他人が嫌がることを率先してやる小物なボスですが、
それでも今回の黒幕です。
(出典:東方輝針城 Music Roomより)
曲から漂う悪物臭・・・。でもそういう奴ほど可愛いかったりします。
でも実際の対戦中は画面をぐるぐるに反転されまくるので、曲なんて聴いている暇ありません。
やっぱ可愛くねーわコイツ。
6面ボス:少名針妙丸(すくな しんみょうまる)
二つ名:小人の末裔
能力:打ち出の小槌を扱う程度の能力
小人。一寸法師の末裔。異変の実行犯。
普段は大人しい妖怪や、道具が突然凶暴化したのは、彼女の打ち出の小槌のせいです。
ただ、異変を起こしたのは彼女ですが、その異変を起こさせたのは鬼人正邪なので、そういった意味では被害者でもあります。
異変後は、打ち出の小槌を使い過ぎた代償として体がさらに小さくなってしまったため、体が元の小人サイズに戻るまで博麗神社に保護されています。
こんな愛すべき6ボスはいないですよ。
368東方輝針城 6面ボス【原曲】輝く針の小人族 ~ Little Princess
少名 針妙丸のテーマです。
小さい身体なりの格好良い曲にしました。
重厚さは少ないですが、如何にもラスボスっぽい気持ちの良い
広がり方のする曲になってると思います。
あれ? 小さくないって? まあ是非クリアして下さいな。
(出典:東方輝針城 Music Roomより)
6ボスに相応しい威圧感溢れる曲です。
曲はパワー溢れる大胆な曲調ですが、弾幕は針に糸を通すような繊細なものが多いです。これがよく事故るんです。
チビのくせに!チビのくせに!!
EXボス:堀川雷鼓(ほりかわ らいこ)
二つ名:夢幻のパーカッショニスト
能力:何でもリズムに乗らせる程度の能力
太鼓の付喪神。東方のドラム担当。
元々は和太鼓の付喪神で、例にあぶれず今回の異変で凶暴化しました。
しかし、自我を失うことを恐れた彼女は依り代の太鼓奏者を切り捨て、外の世界のドラマーを新たな依り代とし、個を失うことなく付喪神として生きていくことができました。
どんな仕組み!?って思ったけど、そういう仕組みらしいです。
彼女のリズムの前ではどんなものでもビートを刻んでしまいます。フェスに欲しいですね。
異変後は、妖々夢に登場したプリズムリバー姉妹と一緒にバンドを組むことを狙い交渉を続けていました。
その甲斐もあってか、最終的に入団を認めてもらい今は「ホリズムリバー楽団」として4人で活動しています。
370東方輝針城 Extraボス【原曲】始原のビート ~ Pristine Beat
堀川 雷鼓のテーマです。
ドラムメイン曲にしようかと思っていたのですが、流石に
その勇気は無かったです。ゲームのイメージ的に。
間奏はちょっとだけドラムが主役になります。
ちなみに靴の構造上、足をじたばたさせてバスドラムを
叩くんでしょうね。
(出典:東方輝針城 Music Roomより)
EXボスには珍しい正統派メロディですが、間奏で「EXらしさ」を表現していますね。
和太鼓とドラムを組み合わせたような、不思議なビートです。
震えちゃってください。
初心者おすすめポイント
いかがだったでしょうか。
最後に今回紹介した東方輝針城のおすすめポイントを紹介します。
「曲・キャラ・弾幕全てが高水準であり、システムもシンプル」
→個人的にですが、今作は最高傑作とも呼べるほど素晴らしいです。
曲やキャラは紹介した通り、弾幕も他作品と比べて印象に残る弾幕が多いですね。
そして前作、前々作のような面倒なシステムもなく、気軽にプレイできるところが素晴らしいです。
「お帰り咲夜さん」
→久しぶりの自機でテンション上がってる咲夜さんかわいい。
総評
Win版東方の9作目『輝針城』ですが、初心者にはオススメできます。
紹介した通りゲーム自体の完成度が非常に高いので、ストレスなくプレイすることができます。
さらに難易度もそこまで高い訳ではなく、かと言って簡単すぎる訳でもない。絶妙なラインです。
東方のキャラもほとんど新規キャラしか登場しないので、知識がなくとも楽しむことができます。
とりあえず東方をプレイしてみたい方は、ぜひ東方輝針城を体験してみてください。
また、他の作品のキャラも知りたいという方は下の記事をご覧ください。
それでは