東方天空嶂
発売日:2017年
Windows版十一作目、東方天空嶂。
東方紅魔郷が発売されてから15年が経ち、ついにSteamへと進出した東方Project。キャラの数・組み合わせの豊富さ、手軽な難易度など古参から新参のですで楽しめる仕様が盛りだくさんの作品である。全盛期と比べたら下火となった東方界隈だが、ぜひ新しい環境となった東方をプレしてみて欲しい。
難易度早見表
難易度は体感です。
☆☆☆☆★・・・簡単。因みに東方に簡単な作品はありません。
☆☆☆★★・・・ギリギリBGMを聴きながらプレイできるレベル。楽しい。
☆☆★★★・・・BGM?流れてたっけ?⇦ココ!
☆★★★★・・・イライライライラ(無言)
★★★★★・・・二度とやるかこんなゲーム(エンドレス)
物語のあらすじ
幻想郷の異常気象は決して地球温暖化が原因では無い
ようとして正体の判らない異変。
全ての季節に現れた不気味な機構。
隠されていたのは天使か悪魔か、それとも……東方天空璋 ~ Hidden Star in Four Seasons.
妖々夢以来の四季異変です。
前回は春が来ないという異変でしたが、今回は春も夏も秋も冬も来てます(?)
誰の目にも明らかな異変なので、今回は人間以外にも烏天狗の射命丸文、妖精のチルノなども異変解決へと向かいます。
キャラ紹介
1面ボス:エタニティラルバ
二つ名:神に近づく蝶の妖精
能力:鱗粉を撒き散らす程度の能力
謎多きアゲハチョウの妖精。
1面ボスで妖精は何気に初めてですね。
真夏の異変にテンションが上がって勝負を挑んできます。
弾幕は1面ボスの中では結構強い部類に入ると思います。
彼女自身、ただの妖精ではなく「常世神」と呼ばれる芋虫の神ではないかと作中でも言われているので、難易度は少し高めに設定されているのではないでしょうか。
神だからって強いわけではないですけどね。
エタニティラルバのテーマです。
何か謎めいたものを秘めた妖精という感じを目指しました。
ゲームに出てくる蝶々って、やっぱりミステリアスの象徴だと思うんですよね。
まあ中身は妖精なんで頭は空っぽですが。(出典:東方天空嶂 Music Room より)
今までの1面ボスとは違いミステリアスな雰囲気の曲です。
音作りが昔の原作に近い気がします。懐かしみがすごい。
ノスタルジックに浸りながらプレイしてください。
2面ボス:坂田ネムノ
二つ名:浮世の関を超える山姥
能力:聖域を作る程度の能力
妖怪の山に住む山姥。言動は物騒だけど結構いい人。
自分のテリトリーをとにかく大切にする人で、不法侵入者には厳しいです。
けど実際に天日干しにするつもりはなく、いい奴だと判断したら丁重に持て成すただのいい人。
弾幕もナイフとかクナイとか使ってくるので見た目は物騒ですが結構避けやすい。やっぱりいい人。
坂田 ネムノのテーマです。
非常にゲームらしい曲になったと思います。
いやー、山姥ですよ。昔話に頻繁に出てくる割には正体不明な存在ですよねぇ。
不気味さ、血気盛んな様子、そんな感じを東方風に仕上げました。(出典:東方天空嶂 Music Room より)
メタリックなメロディが鉈を振り回す山姥をイメージさせます。
山姥に会ったことはないですが、いつも鉈を振り回しているイメージです。疲れないんですかね。
個人的に鉈を見ると勝手に残虐なイメージを彷彿させますが、これ十中八九レナちゃんのせいです。
3面ボス:高麗野あうん(こまの あうん)
二つ名:神仏に心酔する守護神獣
能力:神仏を見つけ出す程度の能力
信仰が集まりそうな場所で勝手に守護するさすらいの狛犬。
今は博麗神社を勝手に守護しています。
神社といえば狛犬だけど、幻想入りするほど忘れられているかな?と思ったら、外から来たのではなく、今回の異変の影響で実体を得たらしいです。
圧迫感のある弾幕や、いやらしいレーザー弾幕など、初見は結構面食らいますね。慣れればそうでも無い。
高麗野 あうんのテーマです。
春らしさと勇敢さと、そこそこの強敵感。そしてゆるキャラ感。
そんなのをごちゃごちゃ詰め込んだ無節操な曲です。
彼女は一人で一対の神獣という設定ですが、多重人格という訳では
ありません。見えないけど尻尾もあるんやでー。(出典:東方天空嶂 Music Room より)
どこか聞いたことのあるメロディかと思ったら、過去曲「永遠の巫女」のアレンジみたいですね。
1面の時も思いましたが、今回は懐かしさを感じさせる曲が多いですね。
ますます古参の人にもプレイして欲しい…
4面ボス:矢田寺成美(やたでら なるみ)
二つ名:森で垂迹した魔法地蔵
能力:魔法を使う程度の能力(生命操作)
地蔵は地蔵でも魔法を使う魔法地蔵。魔法地蔵ってなんだ?
普段は内気で一人でいることが多いですが、背中からみなぎる力に後押しされて目の前の主人公たちに相手を挑む元気な子。
魔法は生命操作を得意とし、弾幕も自動追尾で追いかけてくる巨大な弾を放ってきます。結構強いです。
魔理沙と同じ魔法の森で暮らしている地蔵なので、2人の絡みにもご注目ですよ。
矢田寺 成美のテーマです。
どっしり地面に足をつけているイメージで作りました。
元々の地蔵菩薩は弥勒菩薩の出現までの長い期間を救済する尊い
菩薩なのですが、いつの間にか数え切れないくらい風変わりな地蔵が
全国に広まっています。だから魔法地蔵だって居ても良いよね。
(出典:東方天空璋 Music Roomより)
曲の拍子がどっしりとしてますね。
バッキバキな曲調が個人的に好みです。
あと「地蔵だけにロック(石)っぽい」ていうYouTubeのコメントが好き。
5面ボス:(左)丁礼田舞(ていれいだ まい)・(右)爾子田里乃(にしだ さとの)
二つ名:危険すぎるバックダンサーズ


能力:後ろで踊る事で精神力を引き出す程度の能力
人間(?)。異変を起こした張本人。
対象の後ろで踊ることで、その対象の精神力(潜在能力)を引き出す、つまり単純に強くすることができます。
今回の異変も、妖精や精霊たちの潜在能力が引き出され、暴走した影響で四季がめちゃくちゃになったというものです。
そんなこともあるんですね(適当)
せっかく稼いだ残機が見る見るうちに減っていく・・・。
個人的にですが、5面ボスの中では紺珠伝を抜いて2番目くらいに強いです(1番は虎)。
435東方天空璋 5面BOSS【原曲】クレイジーバックダンサーズ
丁礼田 舞&爾子田 里乃のテーマです。
不気味さ、軽快さ、強敵感、無邪気さ、全てを盛り込んで
その上で中ボスらしさをてんこ盛りにした曲です。
二人分入れたので色々と贅沢な曲ですな。
不気味に踊り狂っているイメージです。(出典:東方天空璋 Music Roomより)
狂ってる系BGMです。
妙に引き込まれるイントロは狂気への入り口。
2人分の曲ということもあり、曲の展開や表情がコロコロ変わる豪華な一曲です。
6面ボス・EXボス:摩多羅隠岐奈(またら おきな)
二つ名:究極の絶対秘神
能力:あらゆるものの背中に扉を作る程度の能力
秘神。異変の黒幕。幻想郷を作った賢者の一人。
なんと東方初6ボスとEXボスが同じキャラ。
自称、後戸の神・障碍の神・能楽の神・宿神・星神・幻想郷の賢者・フィクサー・地母神・能楽の神・星の神・養蚕の神・障碍の神・被差別民の神。
すごいね(小並)。
ちなみに5ボスの二人の師匠でもあります。
今回の異変の目的は、部下の二人の後任を探すことと、ひと暴れすることで幻想郷が正常に機能しているかを確認することでもありました。
普段は、彼女が支配する「後戸の国」に住んでおり、その能力で幻想郷のあらゆる地点に扉(ポータル)を形成、各地を監視すると共に部下を使って生命力や精神力を調整しています。
弾幕は圧倒的な圧力、そして自機の力を制限する力。プレイヤーは躱す力が試されます。
437東方天空璋 6面BOSS【原曲】秘匿されたフォーシーズンズ
摩多羅 隠岐奈のテーマです
いかにもクライマックスって感じで強そうな曲です。
今回の曲の中でもメロディが強い方なので、いっそ歌い始めれば
よかったかも知れませんね。
笑ってゲームにならない可能性が高いですが、それも最高かも。
(出典:東方天空璋 Music Roomより)
イントロからギターソロのような緊迫感溢れる1曲。
強いやつほどゆったりと、優雅に戦うのです。
そんな戦場に必要なものは何か?そう、メロディです。
439東方天空璋 ExtraBOSS【原曲】秘神マターラ ~ Hidden Star in All Seasons.
摩多羅 隠岐奈(真)のテーマです。
エキストラなのにストーリーが本編になってしまいました。
真の隠岐奈戦と言う事で、自然の持つ爽やかさを全て取っ払い
それでもメロ強めで真のラスボスらしい曲に仕上げました。
正直、後ろから攻撃されるの大嫌い!(出典:東方天空璋 Music Roomより)
おいおいまた戦うのかよ・・・。
でも曲がかっこいいから許す。
ギターメロディが主線なのは変わりませんが、曲のテンポやトランペットの高揚感などがこちらは強めですね。
曲中の高速ピアノがEXボスらしくて好き。
初心者おすすめポイント
いかがだったでしょうか。
最後に今回紹介した東方天空嶂のおすすめポイントを紹介します。
「自機が強い」
→今作は季節装備というキャラごとのオプション装備が搭載されています。
最大まで強化すれば火力が爆発的に上がるだけではなく、ボムのような役割も果たすので、通常よりもクリアしやすいのではないでしょうか。
「日焼けチルノ可愛い」
→無邪気な日焼けチルノが操作できるというだけでプレイする価値があります。
ていうか妖精って日焼けするのね。
総評
Win版東方の十一作目『天空嶂』ですが、初心者にはおすすめできます。
新規キャラの豊富さ、難易度ともに初心者がプレイしても問題ありません。
キャラ同士の絡みや関係性などが掘り下げられる描写が多く、できれば古参のプレイヤーにもプレイしていただきたい作品です。
曲もノスタルジックなものが多いので、Win版15年の歴史を堪能してください。
また、他の作品のキャラも知りたいという方は下の記事をご覧ください。
それでは