東宝緋想天ボスのキャラ名
「比那名居天子」
はなんと読むでしょう?
「てんこ」じゃありません。
「ひななゐ てんし」
と読みます。
てんこじゃないです。
「比那」は島根県出雲市にある「比那神社」が由来という説もありますが、明確な根拠は不明です。
「名居」は地震の古語であり、大地を操る(地震を起こす)彼女の能力に合致しています。
「天子」は天上界の人という意味。
彼女も天界に住んでるのでそのままの意味ですね。
このように東方Projectでは、学校では習わない「難読漢字」が多く使われています。
今回はそんな東方Projectに登場する難読漢字をシリーズごとにピックアップして読み方&由来の解説していきます。
間違えて覚えないようにきっちり学んでおきましょう!
※元ネタ解説はあくまで予想であり、明確な根拠を持っている訳ではありません。予めご了承ください。
・主な引用サイト
1.東方萃夢想の難読漢字
・伊吹萃香
東方萃夢想ボスキャラ名
「いぶき すいか」と読みます。
「伊吹」は日本一有名な鬼「酒呑童子」の幼名「伊吹童子」が元ネタとされています。
幽々子 「正解はね……お茶の香りは広がって薄まってるだけよ、
決して無くなってはいないの」
紫 「回りくどいわねぇ、そういう事ね」
幽々子 「そこで、一度広がってしまった香りを、
もう一度一つに萃(あつ)める方法……つまり、
大きく囲んだ境界を一気に小さくすればいいの。頼むわ」
紫 「しょうがないわね。だって、幽々子の頼みだもの」東方萃夢想Border Line 旧知の友-Open a can of worms-より
上記の会話を分解すると「萃」=集める。
「集」はきめ細かい、つまっているという意味の「密」と連想。
「香」=薄まる。
「薄」はまばら、粗いという意味の「疎」と連想。
彼女の能力は「密と疎を操る程度の能力」なので「萃(密)香(疎)」。
能力がそのまま名前になっているという訳です。
個人的には萃→「酔(すい)」で酒飲みまくるキャラが名前の由来説が好きです。
2.東方緋想天の難読漢字
・永江衣玖
東方緋想天ボスキャラ名
「ながえ いく」と読みます。
「玖」は「黒色の美しい玉のような石」という意味。
彼女のテーマ曲である「黒い海に紅く~ Legendary Fish」の「黒い海」に掛かっています。
彼女は龍の世界と人間界の間に住む「龍宮の使い」という妖怪なので、深海(黒い海)に住むリュウグウノツカイが元ネタと言われています。
・幼心地の有頂天
東方緋想天ボス比那名居 天子のラストスペル曲名。
「おさなごこちのうちょうてん」と読みます。
幼心地って読めそうで読めなくないですか?そうでもない?
3.東方地霊殿の難読漢字
・火焔猫燐
東方地霊殿5面ボスキャラ名
「かえんびょう りん」と読みます。
彼女は「火車」という猫の妖怪なので、火車を「火焔猫」と言い換えたのが由来と考えられます。
「燐」は火「車」→火「輪」→火「燐」の当て字です。たぶん。
・霊烏路空
東方地霊殿6面ボスキャラ名
「れいうじ うつほ」と読みます。
「霊烏路」は「霊烏」と「路」に分けます。
まず「霊烏」は熊野神社という神社で神の使いとされている烏のこと。
「路」は彼女のモチーフである八咫烏が神武天皇の道案内をしたという伝説から、
「霊烏(八咫烏)」「道案内」→「霊烏」「路(案内)」という名前につながったと考えられます。
「空」は中国神話に登場する「火烏(かう)」という太陽の中に住む三本足の烏が元ネタだと予想しています。
が、「火烏」がどうして「空」という字になったのかは不明です。教えてけーね先生。
また「うつほ」という読み方は「空っぽ」という意味なので、鳥頭の彼女にぴったりな読み名ですね。
4.東方星蓮船の難読漢字
・村紗水蜜
東方星蓮船4面ボス名
「むらさ みなみつ」と読みます。
「村沙」は島根県隠岐の島に伝わる「ムラサ」という船幽霊が元ネタです。
「水蜜」は「水満」という洪水を意味する言葉を可愛くもじったものと予想しています。
・虎丸星
東方星蓮船5面ボスキャラ名
「とらまる しょう」と読みます。
難しい漢字ではないですが、基本的に星を「しょう」と読む文化がないので取り上げました。
ちなみに「星」は彼女のモチーフである毘沙門天が北の空、北極星の化身とされていることが由来だと考えられます。
・聖白蓮
東方星蓮船6面ボスキャラ名
「ひじり びゃくれん」と読みます。
「聖」は徳を積んだ僧という意味。
星蓮船の「星」→「聖」と置き換えたと考えられます。
「白蓮」は文字通り白い蓮のこと。
蓮は仏教のルーツとされるほど深い関係にあるので、元僧侶の彼女にふさわしい名前と言えるでしょう。
5.東方神霊廟の難読漢字
・幽谷響子
東方神霊廟2面ボスキャラ名
「かそだに きょうこ」と読みます。
彼女は山彦という山で「ヤッホー」と言ったら「ヤッホー」と返す妖怪がモチーフです。
山彦は「幽谷響」と表記されることもあり、そのまま名前になったと考えられます。
またこれは噂ですが幽谷響子は『めぞん一刻』に登場する「音無響子」をイメージしたとか。
名前が同じ響子。
いつもホウキで掃除してる。
かわいい。
極め付けにラジオでZUNさんが幽谷響子の話題を振られた時に「音無響子?」と聞き返していたそうです。
真相はいかに…。
・宮古芳香
東方神霊廟3面ボスキャラ名
「みやこ よしか」と読みます。
元ネタは平安時代の歌人「都良香(みやこのよしか)」と考えられます。
・霍青娥(青娥娘々)
東方神霊廟4面ボスキャラ名
「かく せいが(せいがにゃんにゃん)」と読みます。
元ネタは中国の怪異譚を纏めた短編説話集『聊斎志異』に収録されている『青娥』。
霍青娥という名前はもちろん、彼女が使用する鑿(のみ)や生い立ちまで、全てがモチーフとなっています。
・夢殿大祀廟
東方神霊廟5面道中テーマ曲名
「ゆめどのだいしびょう」と読みます。
「大祀廟」はおそらく実在する叡福寺(聖徳太子廟)をもじって「太子廟→大祀廟」としたと考えられます。
・蘇我屠自古
東方神霊廟5面ボスキャラ名
「そがの とじこ」と読みます。
「屠自古」は蘇我氏の代表的な豪族である蘇我馬子の娘であり、聖徳太子の妻の1人である「刀自古郎女」だとされています。
・物部布都
東方神霊廟5面ボスキャラ名
「もののべの ふと」と読みます。
「布都」は当時の蘇我馬子とバチバチやってた物部守屋の妹である『布都姫』だと考えられます。
東方でも蘇我屠自古と物部布都はバチバチやっていますが、おそらくZUNさんなりに史実に沿った結果かもしれないですね。
・大神神話伝
東方神霊廟5面ボステーマ曲
「おおみわしんわでん」と読みます。
「大神」は日本最古の神社の一つと言われている「大神神社」が由来と考えられます。
・豊聡耳神子
東方神霊廟6面ボスキャラ名
「とよさとみみのみこ」と読みます。
「神子」のルーツは不明です。
個人的予想を挙げると、
「聖徳太子とイエス・キリストが色々似てるという都市伝説」がルーツではないかと考えています。
それがそのまま「キリスト=神の子→聖徳太子→豊聡耳+神子」
となったのでは?
詳しい人教えてー。
今回はここまで
どうもシリーズ第二弾です。元ネタ探しに疲れたので残りは3弾以降に回します。
前のシリーズがまだの人はぜひご覧ください。
また元ネタの解説はあくまで予想であり明確な根拠があるわけではないので、間違っていたとしても許してください。なんでもしますから。
それでは