発売日:2002年
当たり判定やエネミーマーカーなどのシステムが導入されておらず、システム面では少しお粗末な印象も受けるが、キャラとBGMは東方随一。
16年経つ今でもその魅力は色褪せることなく、古参から新参を魅了して止まない。
難易度早見表
難易度は体感です。
☆☆☆☆★・・・簡単。因みに東方に簡単な作品はありません。
☆☆☆★★・・・ギリギリBGMを聴きながらプレイできるレベル。楽しい。
☆☆★★★・・・BGM?流れてたっけ?
☆★★★★・・・イライライライラ(無言)←ココ!
★★★★★・・・二度とやるかこんなゲーム(エンドレス)
物語のあらすじ
幻想郷は、予想以上に騒がしい日々をおくっていた。
謎の来訪者に、夏の亡霊も戸惑ってるかの様に見えた。
そんな全てが普通な夏。
辺境は紅色の幻想に包まれた。
東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil.より一部参照
後に「紅霧事件」と呼ばれる割と迷惑な異変です。
紅い霧によって太陽の光を遮られ、人間はその妖霧に耐えられず外に出られない。
その元凶をボコボコにするため主人公たちが飛び出します。
キャラ紹介
1面ボス:ルーミア
二つ名:宵闇の妖怪
能力:闇を操る程度の能力
映えあるWin版1作目の1面ボスを飾るのは”宵闇の妖怪”ルーミア。
二つ名通り、闇を操る妖怪です。
他の作品だと強キャラにしか与えられない闇の能力ですが、彼女ができるのはモワモワした闇を自分の周囲に纏わせることぐらい。
しかも闇で自分を包めば自分の視界も闇に覆われて前が見えないという天然っぷり。
作者も「闇を操るという強そうな能力を持ったキャラクターを、出落ちとして一番弱い1面ボスに置きたかった」とのことなので、つまり、そういうキャラです。
二次創作では闇を操る能力を飛躍解釈し、EXルーミアというラスボスっぽいルーミアが多く描かれていることもあります。
ルーミアのテーマです。この曲に限らず、今回、全体的に軽快な曲になっています。
この曲は夜の妖怪をイメージしました。・・・って言っても良いんだろうか(^^;;
ノリ的には結構馬鹿っぽいです。(東方紅魔郷 MusicRoomより引用)
妖怪と聞くとやっぱり怖い・恐ろしいなどの印象を受けると思います。
だけどこの曲を聴けば、幻想郷に住む妖怪がどんな奴らかがよく分かる。
妖怪なのにおどろおどろしさが無くて、毎晩毎晩可愛く優雅に馬鹿騒ぎ。
ホント楽しそうでなによりです。
2面ボス:チルノ
二つ名:湖上の妖精
能力:冷気を操る程度の能力
みんな大好き氷の妖精チルノ。⑨
彼女の周りはいつも寒く、冬は避けられ夏は重宝されます。
妖精という種族は幻想郷のカーストの中でも最弱。普通の人間よりも弱い存在なのですが、チルノは別格。
立派にボスキャラとして戦ってきますが、所詮は2面ボスなので普通に弱いです。ボコボコにしちゃいましょう。
チルノのテーマです。
やっぱり、頭の悪い少女をイメージしてます。
その割には明るいんだか暗いんだか分からない曲に仕上がってなんとも。
ハイスピードにしっとりしたメインメロディとか。
まぁ、2面だし(ぉ
(出典:東方紅魔郷 Music Roomより)
頭の中で流れるパーフェクト算数教室。
初めて原曲を聞いた時の衝撃は忘れません。
「こんな切ない曲なんかい!」」 って。
3面ボス:紅美鈴(ほんめいりん)
二つ名:華人小娘
能力:気を使う程度の能力
突然の食人宣言に震えが止まりません。紅魔館の門番、紅美鈴です。
能力の「気を使う」というのは「気配りができる」という意味ではなく、体内のエネルギーやオーラを目に見える形にする能力のことで、ドラゴンボールの”気弾”みたいなイメージです。
弾幕は華やかですがシンプルなものが多く、事故さえ起こさなければ問題なく通過できます。起こさなければ、ね。
東方原曲 紅魔郷 3面ボス・紅 美鈴のテーマ 明治十七年の上海アリス
紅 美鈴(ホン・メイリン)のテーマです。
欧羅巴の香りとゲーム音楽の香りを混ぜてあります。(2:8位で)
中華でも何でも無いあたりがアレです。
上海のフランス租界をイメージしているからです。
もっとも、美鈴も人間では無いみたいだけど、何者なんだろう(ぉ
(出典:東方紅魔郷 Music Roomより)
紅美鈴のイメージで聴くと中華っぽいですけど、キャラクターのイメージを抜けば確かにそんなに中華っぽくはない。最初のアルペジオから続く軽快なメロディがとにかく聴いていて気持ちいいです。
4面ボス:パチュリー・ノーレッジ
二つ名:動かない大図書館
能力:火+水+木+金+土+日+月を操る程度の能力
動かない大図書館の名前通り、図書館に引きこもって魔法の研究をしている魔法使い。むきゅむきゅおばさん。
能力はいろんな属性の魔法を使うという意味ですね。火でも水でもなんでもござれ。
四方八方から弾幕を展開してくるので、初心者はここら辺で残機を減らします。
ちなみに喘息持ちで貧血気味。まずは魔法の前に体を丈夫にしてほしいですね。
東方原曲 紅魔郷 4面ボスパチュリーテーマ ラクトガール~少女密室
パチュリー・ノーレッジのテーマです。
ああ、またいつもの悪い病気が...
暗い曲です。こんなにも激しいのに明るさも軽快さも感じません
もうちょっと気持ちよければいいんですが、この曲聴くと微妙に
暗い気分になる感じがします(笑)
(出典:東方紅魔郷 Music Roomより)
ZUNコメ通り暗いです。カビ臭いです。
でも、魔法使いのイメージってこれぐらい暗くて、怪しくて、妖しい感じがします。
力のある陰キャほど怖いものはないです。
5面ボス:十六夜咲夜(いざよい さくや)
二つ名:完全で瀟洒な従者
能力:時間を操る程度の能力
紅魔館でメイドをしているスタンド使い(人間)です。
時間を操る人間ってそれもう吸血鬼・・・いやなんでもないです。
時間を操る=DIO様みたいな能力を使います。
弾幕も時間を止めている間に移動したり、ナイフを投げたりして、気づいたら目の前にナイフがうわああああああああ!!!!みたいな。てめーは俺を怒らせた・・・。
ちなみに老衰率No. 1。彼女、寿命で死にがちです。
東方原曲 紅魔郷 5面ボス十六夜咲夜テーマ 月時計~ルナ・ダイアル
十六夜 咲夜(いざよい・さくや)のテーマです。
メイドさんといえばハードロック(嘘)
かなりハードです。5面ということでこの位の激しさが必要だと
やっぱり誤解してるのかなぁ(^^; >ロック
私的詩的ロックということで
(出典:東方紅魔郷 Music Roomより)
だんだんとキーが高くなっていくメロディがバトルの緊張感を高めます。
そしてこれまでのボスの曲とは違い、ガチ戦闘モードな曲。
幻想郷ではなまじ普通の妖怪よりも、人間の方が怖かったりします。
余裕が無いからかね。
6面ボス:レミリア・スカーレット
二つ名:永遠に紅い幼き月
能力:運命を操る程度の能力
紅魔館の主人。500年生きる吸血鬼であり、今回の異変の原因。そして溢れ出るカリスマ。
運命を操る能力というめちゃくちゃな能力ですが、具体的にどの程度の運命を操れるのかは不明。溢れるロマン。そこに痺れる憧れる!!!
血吸いコウモリって呼ぶと怒られる。
東方原曲 紅魔郷 6面ボスレミリアテーマ 亡き王女の為のセプテット
レミリア・スカーレットのテーマです。
これがラストだ!といわんばかりの曲を目指しました。
あんまり重圧さを出したり不気味さを出したり、
そういうありがちラストは嫌なので、ジャズフュージョンチックに
ロリっぽさを混ぜて...、ってそれじゃいつもとあんまり変わらんな。
このメロディは自分でも理解しやすく、気に入っています。
(出典:東方紅魔郷 Music Roomより)
まさにラスボスに相応しい一曲。彼女がカリスマと呼ばれる所以。
ゲームのBGMなのに妖艶なメロディが素晴らしすぎる。ほんとゲームで流すには勿体無い。ほんと聴いてる余裕なんて無いんだから!!ふざけるな!!バカヤロー!!!
東方を知らない一般層にも受けが良く、東方の楽曲ランキングでは1・2位を飾るほどの超人気曲でもある。
EXボス:フランドール・スカーレット
二つ名:悪魔の妹
能力:ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
対象を問答無用で破壊できます。
全ての物質には「目」という最も緊張している部分があり、そこに力を加えるとあっけなく破壊することができるのだ。彼女はその「目」を移動させ、自分の手の中に作ることが出来るという。つまり、彼女の手の中にある「目」を自分で潰せば、物は壊れてしまう。抗いようの無い恐ろしい能力である。
東方求聞史記より参照
ぶっちゃけ対人戦なら最強。でも能力が強いからって勝てるかどうかは別問題ですからね。
齢は495年とレミリアの5歳年下の妹。
人間と比べたら途方も無い年数を過ごしてますが、少々気が触れているという理由から、紅魔館の地下でずっと幽閉されてきた為、精神年齢は非常に幼いです。
考えてみると、小学生ぐらいの子が「なんでも破壊できる能力」持ってるって怖すぎ。
東方原曲 紅魔郷 EXTRAボスフランドール U.N.オーエンは彼女なのか?
フランドール・スカーレットのテーマです。
今回の最もお気に入りです。いかにして悪魔っ娘を東洋風に
かつ、ミステリアスに表現できるかに挑戦した結果です。
ロリっぽいこのメロディは、今作品で最も私らしいメロディで、
鍵盤弾くのが楽しかったです。
(東方紅魔郷 Music Room より)
ニコ厨なら一度は聴いた事のある曲のはず。ドナルドのMADのあれです。
私の人生の中で最もBGMしてるBGM(?)。つまり、最強。
一度聴いたら頭から離れない、ボディーブローのように体に染み付いてしまう、暴力的な魅力をもつBGMですね。取扱注意です。
東方楽曲ランキングでは、姉のレミリアと1・2位を争っています。
初心者おすすめポイント
紅魔郷の個人的なおすすめポイントを挙げるとすれば2つ
1つは「人気キャラが多い」
→紅魔郷に登場するキャラ、通称紅魔組はWin版初作品の貫禄もあってか、いつまで経ってもキャラクターの人気が衰えません。好きなキャラクターと戦うのめっちゃ楽しいですからね。紅魔組に推しキャラがいるなら、迷わず紅魔郷から始めてください。
2つは「時系列に乗っ取ってる」
→やはり順番通りにプレイしたいという人が多いと思います。
ただ、前作をやっていなくても、基本1話完結型のゲームなので、話の内容には普通に着いていけます。
ただ、前作のキャラが自機キャラに抜擢されることもあるので、キャラの知識だけは入れといた方が良いかもしれません。
Win版東方の1作目『紅魔郷』ですが、初心者におすすめ出来るかどうかと言えば微妙です。
冒頭でも言いましたが、システム面がまだ完成しきっていないのと、弾幕が気合い要素多めなので、難易度は高めです。
けれども、それに目を瞑りさえすれば最高傑作と言っても過言ではない程の魅力が詰まっています。
とりあえず…やろう‼︎
キャラクターだけでなく、東方Projectそのものについて詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。
それでは