発売日:2003年
一作目には無かった『当たり判定』『エネミーマーカー』などが導入され、現在の東方の形を完成させた作品でもある。
一作目から一年しか経っていないのにこの完成度。当時の東方ファンを驚愕させたに違いない。
難易度早見表
難易度は体感です。
☆☆☆☆★・・・簡単。因みに東方に簡単な作品はありません。
☆☆☆★★・・・ギリギリBGMを聴きながらプレイできるレベル。楽しい。←ココ!
☆☆★★★・・・BGM?流れてたっけ?
☆★★★★・・・イライライライラ(無言)
★★★★★・・・二度とやるかこんなゲーム(エンドレス)
物語のあらすじ
辺境から暖かさが奪われ、永い冬が訪れた。
白銀の悪魔は幻想郷の人間を黙らせた。
時は経ち、次第に春の香りが訪れる頃になった。
いつもなら、幻想郷は白い吹雪から桜色の吹雪に変わるはずだったのだ。
そして春はまだ、来ない。
春が来ない・・・。
不自然なまでに続く冬景色に、主人公たち人間サイドは困り果てます。
「これじゃあ花見ができないじゃないか!!」
よし、事の元凶をボコボコにします。
キャラ紹介
1面ボス:レティ・ホワイトロック
二つ名:冬の忘れ物
能力:寒気を操る程度の能力
冬の妖怪と言えば・・・?そう、彼女は雪女です。
寒気を操ることができ、舞台が冬であれば吹雪を自在に起こすことも可能です。控えめに言って強い。
今作は冬が終わらない異変なので、冬を操る彼女が黒幕と勘違いされたり、寒いから八つ当たりされてしまう可哀想な子。
でも彼女、冬以外は全く出番が無いのでそれなりに楽しかったんじゃないですかね(適当)
東方原曲 妖々夢 1面ボスレティテーマ クリスタライズシルバー
レティ・ホワイトロックのテーマです。
(この曲に限らず)私の曲は露骨でない和洋折衷を目指しています
1面ボスなのですんごく短い曲ですが、
この世界観の入り口として思うがままに表現してみました。
ストレートな曲なのに、どのジャンルにも当てはならない不思議な曲です
(出典:東方妖々夢 Music Roomより)
冒険の匂いがする・・・!!!
まさに始まりの曲ですね。裏打ちのリズムがワクワクを加速させます。
まだ1面で曲聴く余裕があるので、ちょっとオーバーにはしゃぐぐらいがちょうどいいです。よっしゃー!!!来いやー!!!(ヤケクソ)
2面ボス:橙(ちぇん)
二つ名:凶兆の黒猫
能力:妖術を扱う程度の能力(式神憑依時)・人を驚かす程度の能力(化け猫時)
元は化け猫の妖怪ですが、とある式神によって使役されている式神でもあります。式神の式神。後輩の後輩みたいな。よく分からん。
式神憑依時は妖術を扱えますが、そこまでの力はなく手品程度のものしかできません。化け猫時はひたすら肉弾戦。飛んで跳ねて引っ掻いて食い荒らす、妖怪というより獣に近いですね。
弾幕も化け猫時は四方八方に飛び跳ねて展開してくる弾幕が多いです。
所詮は畜生なのじゃよ。
東方原曲 妖々夢 2面ボス橙のテーマ ティアオイエツォン(withered leaf)
橙(チェン)のテーマです。
元気な妖怪少女のイメージで作曲しました。
何の迷いも無くアドリブ的に作曲した曲です。
あんまひねった事すると、
狙いすぎておかしくなる事が良くわかったので(汗)、
即興的に弾いたメロディで創ってみました。それはもうお酒を大量に嗜んで...
これはこれで自分に素直な曲です(^^;
(出典:東方妖々夢 Music Roomより)
いっつも曲名を忘れてしまいます。「ティアオ〜・・・ツォン?」みたいな。
1面ボス同じく特定のキャラクターを想起させる曲というより、「元気な妖怪少女のイメージ」という全般的なイメージがよく伝わってきます。
2面ボスだからまだ余裕ですよ。楽しくいきましょって。
3面ボス:アリス・マーガトロイド
二つ名:七色の人形使い
能力:主に魔法を扱う程度の能力・人形を操る程度の能力
二次創作おなじみのキャラですね。旧作から登場しているキャラなので、実は主人公たちと同じく古参キャラでもあったりします。
能力は七色に象徴される魔法を使います。
しかし、戦闘においては人形(上海)を使うことがほとんどなので、魔法を直接相手に使うというよりも、人形を動かすために魔法を使うといった感じですね。
弾幕も上海を自分の周りに展開して、広範囲から弾幕を展開するスタイルが多いです。
ちなみに原作でクッキーは作らない。
東方原曲 妖々夢 3面ボスアリステーマ 人形裁判~ 人の形弄びし少女
アリス・マーガトロイドのテーマです。
アリスはシリーズ的にちょっと特別なキャラなので、気合入れて作曲しました
(て言うと、他の曲は手を抜いてるみたいですが)
戦闘の切羽詰まった感の中にも、お互い心に余裕が見える程度な曲を
目指しています。この心の余裕こそが彼女達の美徳なのです。
・・・(美徳は)ゴスロリ、じゃないですよ(笑)
(出典:東方妖々夢 Music Roomより)
サビに入っても盛り上がりすぎず、常に余裕を持った曲です。
曲の転換や、笛のソロメロディなど、要所要所が非常に聴き応えもあるので、ぜひ何度もリピートしてほしいですね。
それこそ鈍痛が起きるくらいに。
4面中ボス:リリー・ホワイト(春告精)
二つ名:春を運ぶ妖精
能力:春が来たことを伝える程度の能力
4面の道中に現れる中ボスです。大妖精や小悪魔とは違い、きちんとした固有名称を持ち、二つ名や能力も持っているので紹介します。
名前、能力通りの春を告げる妖精です。春になると一種の興奮状態となり、無造作に弾幕をばら撒いてきます。
二次創作では、「春ですよー」と幻想郷中に春を知らせてくれるキャラ。ぶっちゃけいてもいなくてもいいんだけど、いるとちょっと嬉しい。
4面テーマです。和風より中華風。過激で素敵な雲の上です。
4面から、ようやく本当の妖々夢の始まりとなっている為、
4面だけ圧倒的に長いステージになっています。
かつて、こんなに激しくも切ない曲で成層圏(そんなに高くありません)突入があっただろうか。
西遊記をイメージして作曲しています。全然関係無いけど。
(出典:東方妖々夢 Music Roomより)
リリーの曲というわけではないのですが、一応道中のボスキャラなので。
華やかで緊張感のある道中BGM。ボスキャラのテーマ曲とは違い、大きな盛り上がりなど特にありませんが、長い道中のお供にはこれぐらいが丁度いいですよね。
ただ、あまりまったりし過ぎると、普通にリリーの弾幕で事故を起こすので、プレイする際はしっかり目を覚ましてくださいね。
4面ボス:ルナサ・プリズムリバー メルラン・プリズムリバー リリカ・プリズムリバー
二つ名:騒霊ヴァイオリニスト 騒霊トランペッター 騒霊キーボーディスト
能力:手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力
左から、ルナサ(長女) メルラン(次女) リリカ(三女)のプリズムリバー三姉妹。
種族は騒霊。ポルターガイストです。
楽器を演奏するだけのうるさい騒霊ですが、彼女たちの演奏には対象を狂わす効果があり、長女のルナサは「鬱の音を演奏する能力」、次女のメルランは「躁の音を演奏する能力」、そして三女のリリカには「幻想の音を演奏する能力」が備わっています。
鬱と躁は文字通り、聴けば暗くなるし、聴けば明るくなる効果があります。じゃあ幻想って何だって話ですよね。
幻想とはつまり、「外の世界で死んだ(忘れられた)もの」のことであり、みんなの心から居なくなった想いでもあります。
それを彼女が演奏することにより、鬱と躁には足りない「残りの想い」を備えることでき、3人揃って初めて完璧な演奏となるのです。
3人揃って相手をすることになるので、画面いっぱいに弾幕が展開されます。
見た目は派手ですが、意外と自機の周りはスカスカみたいなこともあるので、そこまで厄介な敵ではないです。
音符の弾幕が可愛い。
東方原曲 妖々夢 4面ボスプリズムリバー 幽霊楽団~Phantom Ensemble
プリズムリバー三姉妹のテーマです。
とにかく、明るく楽しく演奏している様な曲を創ったつもりです。
お祭りや騒がしい事が大好きな、能天気な三姉妹の勢いに任せた演奏のつもり。
サビはヴァイオリン、トランペット、キーボードと三人が、思うが侭に演奏しています。
ごった煮。
(出典:東方妖々夢 Music Roomより)
これこれ、こういう曲を待ってたんだよ。
この上品さとか優雅さとかを、はるか水平線まで置き去りにしたようなやかましさ。うるさい。でもやっぱ楽しい。
彼女たちがそれぞれ演奏している所とかを想像すると、余計に心が弾んでしまいます。やっぱバンドっていいよね。
5面ボス:魂魄妖夢(こんぱくようむ)
二つ名:幽人の庭師
能力:剣術を扱う程度の能力
人間と幽霊のハーフで半人半霊です。あの体の周りにある白い餅みたいなのが彼女の幽霊の部分です。何だそれ。
半分生きていて半分死んでいる、半分実在していて半分幻という半人前。でも剣は二本。
誰もが「幽霊やってて良かった」と言ったという。そんな姿に、半分人間の妖夢は
「半分幽霊やってて半分良かった」と半分同調する。(『妖々夢』上海アリス通信.txt)
半分半分うるさいね。つまり彼女は「半人前」ということです。
冥界の白玉楼という場所に住んでおり、そこの主人の警護兼、剣術指南役兼、庭師を務めています。
戦闘は背中に背負った二振りの剣を使う二刀流で、長い方の剣が「楼観剣」、もう一つの剣が「白楼剣」とそれぞれ能力が違います。
楼観剣は「一振りで幽霊10匹分の殺傷能力」を持ち、
白楼剣は「切ったものの迷いを断つ能力」を持ちます。
・・・・・よく分からないが使いこなせばきっと強いのでしょう。弾幕はまっすぐ飛んでくるものが多く、ボーッとしてると斬られます。
ちなみに妖夢好きはガチ。
東方原曲 妖々夢 5面ボス魂魄 妖夢のテーマ 広有射怪鳥事~Till When
魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)のテーマです。
強敵+幼さを曲で表現してみたつもりです。一番ボスっぽい曲かも。
ギターを使いつつも、はなから、ロックを諦めています(笑)
このサビのメロディは妖怪を彷彿させます。
(出典:東方妖々夢 Music Room より)
読めないタイトルランキング一位。初見はまず読めない。
広有射怪鳥事(ひろありけちょうをいること)。と読みます。
南北朝時代の軍記物語「太平記」の中にあるお話のタイトルですね。
Till When?というのは話に出てくる怪鳥「以津真天(いつまで、いつまでん)」を英語の「いつまで?」に変換しているそうです。ダジャレです。
曲の内容は、やはり5面ともなると突然の戦闘モードで焦りますね。人間怖い。
激しく刻まれるスネアの音がプレイヤーの鼓動も激しくします。
しかも「激しい曲だ〜!!!」と意気込んでたらサビでいきなり怪しいメロディに切り替わるものだから、本当一筋縄ではいかない曲です。
6面ボス:西行寺幽々子(さいぎょうじゆゆこ)
二つ名:幽冥楼閣の亡霊少女
能力:死を操る程度の能力
今回の異変の原因。妖夢の主人であり、冥界の幽霊の管理をしている冥界の主人でもあります。
白玉楼に1000年以上住んでいて、見かけによらずご高齢。
幻想郷にいる妖怪は見た目の何十倍も生きているが、1000年ほど生きているのは、彼女か彼女の友人の妖怪、あとは鬼くらいです。
能力は文字通り、死を操ることができます。対象をなんの抵抗もなく殺すことができ、またこの能力によって殺された者の幽霊は幽々子の支配下に置かれる為、成仏することが出来ません。エゲツないですね。
二次創作では呑気で朗らかな描写が多いですが、たまにシリアスムードになったりと、キャラの幅が広いです。さすが伊達に1000年以上生きてないぜ!!!おばあちゃん!!!!
おっとこんな時間に誰か来たみたい。
東方原曲 妖々夢 6面ボス幽々子 幽雅に咲かせ墨染の桜 ~ Border of Life
西行寺 幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)のテーマです。
とにかく、東洋風でメロディアスでラストらしい曲を目指しました。
とかなんとかいっちゃって、どう聴いてもいつもの曲です(笑)
激しくも優雅で、力強くも儚げに、色々感じ取れる曲になったかなと
(出典:東方妖々夢 Music Roomより)
相変わらずラスボス曲の貫禄は凄まじいですね。どの花よりも綺麗で、優雅で、華やかで、そしてどの花よりも儚いのが「桜」です。そしてそれは人間の命と同じです。
そんな「ひとり」の「ひとひら」の命の煌めきが詰まった一曲で、聴く人の魂に響く一曲です。
EXボス:八雲藍(やくも らん)
二つ名:すきま妖怪の式
能力:式神を操る程度の能力
元は九尾の妖怪という最上位に至る妖怪。それなのに式神・・・?嫌な予感がするねえ。。。
彼女の操る式神は、この作品の2面ボスでもある「橙」のことです。
式神なのに式神を操るというところから、相当の妖術使いであることが伺えます。また計算が非常に得意で、三途の川の川幅を求める方程式を編み出すほどの頭脳明晰っぷり。
主人のすきま妖怪が表に出ることは少ないので、代わりとして外交的な取り組みは彼女が行なっています。御察しの通り、苦労人です。
また非常に優しい性格なので、人間との絡みも他の妖怪と比べたら多いかも。
尻尾もふらせてくれ〜。
東方原曲 妖々夢 EXTRAボス八雲 藍のテーマ 少女幻葬 ~ Necro-Fantasy
八雲 藍(やくも らん)のテーマです。
幻想より幻惑的なイメージで作曲しました。
曲自体から、活きの良い妖怪を感じてもらえればいいかなと。
シューティングで長期戦になるところは、
繰り返しが多くて一定の調子の方がいい感じだと思うので、そんな感じな曲に。
(東方妖々夢 Music Room より)
駆け抜ける疾走感と壮大なメロディが正統派BGMらしくワクワクします。
でも実際プレイしていると、本当に曲なんて聴いている暇がないくらいエゲツない弾幕を展開してくるので、楽しいのは今この瞬間だけです。
Phantamsボス:八雲紫(やくも ゆかり)
二つ名:神隠しの主犯
能力:境界を操る程度の能力
幻想郷最古の妖怪の一人で、幻想郷の境界を操る能力を持つ妖怪。幻想郷が外界に認識されないのは彼女のおかげです。
また、八雲藍を式神として使役しているのは彼女で、九尾を使役することができるほどの力の持ち主であります。
境界を操る能力の明確な線引きはされておらず、昼と夜の境界を弄ることで夜を留めたり、幻と現実の境界を弄り、外界の幻想を幻想郷に持ち込んだりすることができます。要は大体なんでもできます。
性格は非常に胡散臭い性格で、何を考えているのかは本人以外誰も分かりません。
そのくせお喋りが好きだったりもするので、周りからは煙たがられることもしばしば。
年齢の境界を操っているせいか、人によっては少女にもおばさんにも見える。
東方原曲 妖々夢 PHANTASMボス・八雲 紫のテーマ ネクロファンタジア
八雲 紫(やくも ゆかり)のテーマです。
藍のテーマの編曲のつもりだったけど、割と別の曲に。
こっちの方は、禍々しい感じが少し混じっています。
というか、キャラ自体が禍々しさの塊みたいなもんです。
今までのキャラの中でも、胡散臭い風貌、信用できない性格、非常識な弾幕。
そういうキャラの曲なので、とても胡散臭い(笑)
(東方妖々夢 Music Room より)
あまりにも強大なラスボス、圧倒的なカリスマを誇るラスボス、色んなボスがいますが、これほどまでに胡散臭いラスボスはそうはいないでしょう。
イメージ的には、最強のラスボス「八雲藍」に胡散臭を振りまいたような曲となっています。もはや手がつけられません。
しかし、そこがあまりにも東方っぽいというか、このカッコよさと胡散臭さが入り混じった感じは、やはり聴いていてクセになります。藍同様、プレイ中にゆっくり聴いている余裕なんて無いのですが・・・。
初心者おすすめポイント
妖々夢の個人的なおすすめポイントを挙げるとすれば2つ
1つは「難易度が低い」
→他の作品と比べても難易度が低く、Easyモードでもグッドエンディングが見れるため、初めてSTGするという人におすすめ。時系列的にもまだ二作目なので安心ですね。
2つは「(人気)キャラが多い」
→紅魔郷に続いて人気キャラが多いです。あと単純に登場するキャラクターの母数も多い。4面に至っては道中合わせて4体登場してるし、Phantasmとかいう新しい枠もできてるしお得ですね。
Win版東方の2作目『妖々夢』ですが、個人的には初心者におすすめしたい作品です。
とにかくクリアが(他の作品と比べたら)簡単ですね。
東方は基本的に難しいので、クリアできないと飽きてきちゃうんですよ。
特に最初の方はクリアできなくてイライラすると思うので、 なるべく難易度は低い作品からプレイして欲しいですね。
キャラクターだけでなく、東方Projectそのものについて詳しく知りたい方は、他の作品のキャラクターも知りたい方は下の記事をご覧ください。
それでは